わんぷり第29話は「はじめましてニコ様! 」。とうとうニコ様が登場するとともに新しい強力な敵が現れます。
ギャップを出しきれないニコ様
まずニコ様。登場して何か喋る…!という場面でのタメてタメて、のかわいいご挨拶。ネタとしてはよくありますし決して悪くは無いはずなのですが。これをやるならもう少しギャップをはっきりとつけてほしかったなと思いました。姿が出た時点ですでに可愛いんです。これだと視聴者は無意識に「喋っても可愛いだろうな」と思ってしまいます。メエメエが勝手に神々しさを強調しようとしていましたが、さすがにセリフだけではカバーしきれていませんでした。
タメた後のセリフも、ちょっと長くてテンポが悪かったです。せいぜい「ニコだよ〜」くらいじゃないでしょうか。あとは、神々しさと可愛いさというギャップをより強調するために「挨拶する」という行動ではない、よりしょうもない内容にする、などが考えられと思います。
いろはのショック
敵はしっかりと強さと余裕が描かれ、今まで殴らないという舐めプをかましていたプリキュアたちが大きな衝撃を受ける回でした。
特にいろはは大きなショックを受けたようです。ただしそれは敵の強さではなく、オオカミたちを人間が絶滅させたという事実と、それよってオオカミたち(ガオウ)が人間を憎んでいるということに対するショックでした。このテーマはなかなか重く、かつきれいな解決ができない問題で、よくぞ挑戦していただいたという感想です。今後のプリキュアたちがどう折り合いをつけるのか、どうガオウとわかりあうのか、非常に楽しみです。
ただちょっと違和感を感じたのが、変身が解けて敵が去っていくまでは敵の強さが非常に強調して描かれていたところ、その直後のいろはのセリフとしては実は人間が絶滅させたということにショックを受けている、というところでした。あ、そっちなんだ、と。もしかして戦っていたとき、そんな他事を考えていたの?と思ってしまいました。敵の強さという衝撃に重ねるようにして視聴者に印象付ける効果がある、とも考えられますが。私の個人的感想としてはズレの方が気になってしまいました。
ともあれ、ようやく重要なストーリーの進展がありました。今後の展開やどう解決されていくのか、とても楽しみです。
脚本:成田良美
演出:畑野森生
作画監督:松浦仁美
美術:徐 柱星