名探偵プリキュア!第五話は「名探偵の大ピンチ!」。あんなとみくるがすれ違ってしまい、プリキュアがピンチに陥る回です。
恒例のけんか回、二人の絆を深めるために非常に重要な回です。特に今回は2人から始まっていますしなおさらですね。とはいえ前回まではいまいち残念な脚本ばかりだったのであまり期待しすぎないようにと思っていました。
...が、しかし、それにしては結構良い回になっていました。完璧では無いですが、初めて見ていて楽しいと感じられる回になりました。
アバンで感じた気合い
まず真っ先に感じるのは、影や構図の工夫でした。暗い室内、逆光、謎のポーズ。気合いが入っているなと感じました。さすが重要なけんか回です。


ただ、中身の無さや冗長さは相変わらずでした。学校に行くから一人で留守番だよと丁寧に説明されていましたね。最後のガランとした室内も、今回の話に特に繋がる伏線ではありませんでした。そもそも暗い室内というのもこの時点での話の流れに沿ったものではないですし、既に暗いので今後暗くなるという暗喩にもなっておらず。良い感じの雰囲気は出せていたのはとても良かったですが、中身が伴っていないところが若干気になってしまいました。
すれ違いのシーン
今回の肝となるすれ違いが起きるシーン。まずはあんながみくるを学校で見かけるシーンがありました。


あんながショックを受けるシーンはかなり重く描かれていました。が、みくるに友人がいるのを見ただけでここまでショックを受けるのが、視聴者の感覚とちょっとズレていると感じました。あんなとみくるはまだ会ったばかりですし、これまでに一緒に何かをしたのも、探偵事務所を整えて、探偵業務を数回こなしただけです。未来から来たばかりのあんながみくるにそこまで強く愛着を持って依存しているという納得感が薄かったです。心がズキッとするのはもう少しライトに描くか、あるいはもう少し重いインパクトのある出来事がある方が、見ていて違和感が少なかったのではと思いました。
その後、みくるが電話をかけても出られなかったとか、話している途中にみくるが走り出していってしまうとか、そういった細かいすれ違いが起きてしまうというのは良かったです。二人のすれ違いで状況が絡まってしまうということが表現できていました。これを次回どう解きほぐすのか楽しみです。
一話では解決しなかった
後半はプリキュアの足並みが揃っていないということでハンニンダーに勝てませんでした。今まで通り脈絡の無い必殺技を雑に繰り出しますが、なんと受け止められてしまいます。王道な展開ですが、王道をしっかりとできていることは素晴らしいことです(正直、今作ならこれで倒してしまうのも無くはないと思ってしまいました)。

その後、ジェット先輩からもらった伝説のプリキットが目に入ります。名探偵プリキュアの危機を救ってくれるということで、まさに今の状況を打開するにはこれしかないと誰しも思う流れ。

しかし、ここでも上手くいきませんでした。上手くいかなくて良かったです(正直、今作ならこれで倒してしまうのも無くはないと思ってしまいました)。強いて言えばもう少し希望を持たせてから落とすということもあってもよかったかもしれませんが、まあ悪くはなかったと思います。
じゃあここでどうやって話をまとめるのか...というところで、なんと登場したのがポチタンでした。今まで何の訳にも立たなかったぬいぐるみでしたが、今回はプリキュアのピンチを救うという役割、そして強い力を秘めているという伏線、さらに次回あんなとみくるがけんかするだけではなくポチタンが倒れるという共通のピンチを提供、というとても良い役割を果たしました。やっと良い仕事をしましたね。

あとは余談ですが、敵を差し置いて言い合いをするのが、初代のふたりはプリキュアを思い出しました。伝説の回です。全く同じことをしなくてよかった。

雑な推理パート
今回はあまり重視していなかった回なのでまだ良いですが。ニジーが変装していただけでした、という結論。強いて言えば「像をどう運べば良いか調べていた」と。うーん、微妙です。電話に出ないのは時差があるからというのも、あんなが電話したならまだしも、電話したのは大学生の姉でした。うーん。
その他
- ニジーが「次は無い」と言われて、もう引退!?と思ってしまいましたが、ちゃんと手柄を挙げましたね。よかった。
- しかし、もしかしてニジーは次回引退なんでしょうか。いまいち魅力が描き切れていないので、もっとカッコイイ活躍など見られるとよいのですが。
- 今回のニジーの「まさに一石二鳥」は面白かったです。今回は「二石」だったのがちょっと惜しいですが。
まとめ
今回はプリキュアシリーズ(特に2人の場合)で恒例であるけんか回でした。二人の絆を深める重要な回にふさわしく(惜しいと思う部分もありつつ)十分に面白いと思える回でした。この調子で今後も良い回が続いてほしいなと思います。
脚本: 村山 功
演出: 矢野 岳
作画監督: 稲上 晃 / 美馬健二
美術: 中林由貴