名探偵プリキュア!第二話はジェット先輩が登場し、プリキュア二人を認めてもらう回でした。
セリフが多すぎる
まず一番に感じたのは、セリフが多いということでした。話をセリフのみで進めていっているという印象がすごいです。回りくどい流れも多かったですね。例えばポチタンをマコトジュエルで元に戻せばいいという結論に至るシーン。
- ポチタンを見つける
- 元は赤ちゃんじゃなかったと再確認&タイムスリップで力を使い切ったためと解説
- マコトジュエルなら元に戻せる
- マコトジュエルは見つけるのが難しい
- 実はもう持っている(持ってるの〜?)(やった〜!)
- マコトジュエルをかざす
- 元に戻るかと思いきや、新しいアイテムが出現
- アイテムをくわえさせてご飯をあげる
すごく冗長でした。ここで大事なのはマコトジュエルをたくさんあげて元に戻せば帰れるという情報です。あとはマコトジュエルをかざすたびにアイテムが出現してポチタンに授乳するということ。なので「マコトジュエルは見つけるのが難しい」とか「1つあげれば元に戻れると期待する」というのは不要です。マコトジュエルを持っていることに気づき、それをあげてみろと指示し、これを繰り返していけば戻るはず、と説明すれば十分です。


そもそも余分なセリフも多かったです。例えばジェット先輩が大量のおやつをため込んでいる言い訳をしていましたが、別になぜこんなにあるかとか誰も聞いていないですし。絶対いらないセリフです。

みくるが門限のために帰るというのも、わざわざあそこまで尺をとって描く必要はないです。時報はなくてもよかったですし、寮の門限だからと言わなくても遅いから帰ると言えばよかったのではないかなと。

ジェット先輩がわざわざ本とペンを分けて渡すのも無駄感が強かったです。セットで使うものなので一緒に渡せばいいのに。本を渡して、あんなに「帰る前にみんなを助ける」と言わせて、それからペンを渡す。あんなが言わなかったらペンは渡さなかったんでしょうか?名探偵のあかしであるプリキットブックは渡したのに?謎です。


謎解きパート
子供でもわかりやすい謎解きパートを入れるのは新しい取り組みで面白いと思います。ただ、子供にはちょっと難易度が高いかなと感じました。メインターゲットは携帯電話になじみがない年代ですし、もちろん通信障害という言葉や概念もピンときません。しかし携帯がつながらないという描写は一瞬でしたし、それをリマインドするCM前のサラリーマンも本当に一瞬でした。もっと子供目線に合わせられると良いと思います。おしりたんていを見習ってほしいですね。

あとこれはちょっと屁理屈っぽいですが、通信障害って普通は通信会社ごとに起こりますよね。DOCOMOとJ-PHONEとIDO/DDIがすべて一気に止まったんでしょうか。ある人が通信障害で繋がらないと言っていたのを聞いて、すべての携帯がつながらない前提で推理を進めるのは論理的ではないと感じました。もしかしたら、この世界では通信会社は一社だけという背景があるかもしれませんが...。
盛り上がらない戦闘シーン
戦闘もピンときませんでした。嘘をついて物を盗るファントム団と、嘘によって傷つけられたエリザさん。嘘というテーマを軸に戦闘中の会話が進んでいたはずですが、いまいちしっくり来ません。急に「嘘の世界」のような概念が混ざってきて、よくわからなくなった気がします。

そもそも、ファントム団がなぜペンを欲しがっているのかも明確には言っていません。マコトジュエルが入っていたから?なぜマコトジュエルがペンに宿っていたのか?ここをもう少し整理してほしかった。
つまり、今回のペンのように思い入れのあるものにはマコトジュエルが宿る(?)→ファントム団はマコトジュエルを欲しがっている(真の目的は後で明かされるとして)→そのために嘘をつく、という流れのようなものがわかると良かったのですが、情報が断片的すぎて見ている側が混乱してしまい話の流れがすんなりと入ってきませんでした。
今回のテーマ
そもそも今回のテーマは、ジェット先輩にプリキュアとして認めてもらう(それによって探偵事務所を拠点にする)ということでした。これも話全体を通して一貫しておらず、わかりづらかったです。
最初にプリキュアとして認めないというところが強調されたり、途中で認めないということを何度も表現したり、というのが必要だったのではないでしょうか。

また、ジェットの「認めない」は単純にプリキュアに変身できるかどうかという事実の話で、プリキュアとしての心持ちや覚悟という話ではなく、そこもなんだか薄っぺらく感じました。それだったら確かにみくるの言う通り変身するのを見せるだけで良いです。
その他
- プリキュア恒例(?)の呼び捨て移行イベントですが、ジェットの年齢の話から自然に取り入れられていて、そこは上手かったなと思います。
- ジェット先輩はいろいろ知っているポジションですが、プリキュアのことは知っているようで見たことはなさそうだったり、そこらへんも混乱しました。キュアっと探偵事務所には必ずプリキュアがいるわけではない?
脚本: 村山 功
演出: 土田 豊
作画監督: 松浦 仁美
美術: 牟田 いずみ