新シリーズ「名探偵プリキュア!」が始まりました。なんて略すんでしょうか?

期待の第一話。早速思ったことをつらつらと書いていきます。
注意
本記事(本ブログ)は批判的な観点での感想が多く、読まれた方はネガティブな印象を持たれるかもしれません。ただし、この回や作品全体を悪く言うつもりはありません。ネガティブな感想が苦手な方は読まないことをおすすめします。
アバンの伏線
まずアバンで真っ先に描かれたのは、あんなが道ばたで泣いている女の子に近づき、なぜ泣いているのかを特定し、すぐに行動に移して解決するというシーンです。ここではあんなの観察力および推理力が印象強く描かれています。視聴者としては、この力を以てして名探偵っぷりを発揮して事件を解決していくんだろうなと期待します。

そして後半になり実際に事件が起きて推理が始まります。上手く解決できずに行き詰まったところで、あんなから発せられた言葉は
一歩踏み出せば答えはついてくる!
一歩の勇気が答えになる、だよ!
でした。唐突な決め台詞ですね。

さらにこのセリフはプリキュアに変身する直前にも出てきます。


こんなに大事なセリフならぜひ伏線を貼っておいてほしかったです。唐突感がすごい。
逆にアバンで披露されたあんなの観察力はあまり目立って発揮されていませんでした。植え込みでリボンを探すというアバント同じ状況は描かれましたが、解決のきっかけはそこから連想した「植え込みの中」や「花」というキーワードです。あんなが植え込みでリボンを探すということは直接的に関係していません。それは微妙に伏線ではない。ズレてます。
後述しますが、アバンでは本来のテーマに沿った伏線にしておかないと、ミスリードされてしまう視聴者が多いのではないかなと思いました。
いろいろ気になる推理パート
まず、急に始まる犯人探し。失礼すぎますね。そもそも人が盗ったという確証も無いです。視聴者は置いてけぼりでした。
犯人のともかがニセ者であるという伏線もちょっと弱かったなと感じます。もう少し主人公サイドが違和感を感じる描写があった方が印象に残りますし、ニセ者だったと明かすシーンにきれいに繋がります。というか、そうでなければ花嫁の友人が犯人と決めつけるというなかなか不自然な流れになってしまいます。これがコナンとかなら、犯人がわかった後に「実はこういう背景があって...」と重い話が始まるわけですが、当然今回はそんなわけは無く、疑って然るべきというのは先に示しておくほうが 見ている側としては自然で受け入れやすいのではないかなと思いました。
人を助けるというテーマ
冒頭で「アバンの伏線が〜」と書きましたが、全体を通して考えると恐らく今回のテーマは「人を助ける」というところにあります。アバンでは率先して助けに行きましたし、みくるが名探偵になりたい理由やプリキュアになるシーンでもそこにフォーカスしていました。
ただ、なぜかそれが全体を一貫したテーマだと感じ取れませんでした。
原因に確証は無いのですが、可能性としてありえるのは、まず1つ目に花嫁さんを助けないといけないという気持ちになりきれなかったことです。自分から助けに行くということを重視していたのか、花嫁さんやプランナーさんは特にあんなたちに助けてくれとは言いませんでした。代わりのティアラも既に用意されていましたし。その上、なぜ持参したティアラを使いたいのかというのもさらっと一言ほどあっただけで、あまり共感できるほどの情報がありませんでした。そうなると、視聴者としてはなぜそこまでして助けるのかという疑問を持ってしまいます。
(その上で、前述したように勝手に犯人探しをして人を疑って呼び集めてとなると、子供が勝手なことをして大人に迷惑をかけて...と、共感性羞恥で見ていられませんでした)

自分から助けに行くというところにこだわりすぎず、花嫁さんが本当に困っていてどうしようもないという状態にした方が良かったのではないかなと思いました。
次に、前述したとおりアバンで一番印象に残ったのがあんなの観察力のすごさになってしまったこと。そうではなく、頼まれてもいないのにすぐに行動に移して助けてしまう、という点が強調されるとよかったです。ピンとくるところの描写を重くしすぎたでしょうか。
「一歩踏み出す」という旨のセリフもここのテーマに微妙にマッチしきらなかったのも良くなかったところです。たしかに、思わず一歩踏み出して助けてしまうという見方もできるのですが、しかし一歩踏み出すとわざわざ言うのは、怖いなどのネガティブな感情によって動き出せないときにそれでも勇気を持って一歩踏み出すべきだという文脈のはずです。あんなの動きはそういったものではなく思わず動き出してしまうというものだったので、うまくマッチしていないと感じます。あんなは意識せずともできている一方、みくるは意識しないとできないという対比ですが、第一話であんなにこれを言わせるのはよくなかったのではないかなと思いました。あくまであんなとしては助けたいという気持ちがあるという一点を推して、今後の話においてあんなの過去の話で実は勇気を持って踏み出すことの大切さを学んだとか、それを聞いてみくるも同じように成長するとか、そういう流れの方がよかったかと思います。
その他
- みくるって誰なんでしょうね。同じような目の色や髪の人がいたような。でもあれだけの観察力のあるあんなは何も言わないので、まだひねりあるかもしれません。または、子供に本気で謎解きをしてほしいから、これくらいの難易度なのかも?
- 最後の1999年の流れ。だいぶくどかったですね。わざわざみくるにあそこまで言わせなくても...。二人で歩いているときにカレンダーやニュースが目に入って、とかでいいと思います。
- すでに公開されていますが、キュアアルカナ・シャドウがかわいいですね。登場や活躍が楽しみです。
脚本:村山 功
演出:川崎弘二
作画監督:爲我井克美
美術:上原里香/山口大悟郎