キミプリ第2話は「私、バズっちゃってる!?」。キュアアイドルがバズっちゃう話でした。
今回も脚本的にはあまり完成度は高くありませんでした。
退屈な前半
前半はひたすら説明でした。説明をするのは必要なタイミングかと思いますし、ある程度詰め込んで済ませてしまうというのもよくある手段ですね。
とはいえ、もう少しどうにかならなかったのでしょうか。ひたすらセリフが続く、とても退屈な時間でした。
キラキランドの話は前回も少しありましたし省略してもよかったかもしれません。どの説明においてももう少し文章をすっきりさせても十分に伝わるものが多いと思います。

長い前フリからの残念なオチ
今回の話の肝である、バズって浮かれるという前フリからの真面目にやると気持ちを入れ替えるというオチ。これは良い流れかと思いますが、実際の描き方は非常に残念でした。
まず、前フリが長すぎました。とてもクドい。アバンからAパート、Bパートの戦闘中まで、ずっと同じやり取りを続けていました。そんなにやらなくても十分です。
しかも、マックランダーが出現したときも、うたは浮かれています。実際に人が囚われて街が壊されようとしているのに、あまりに無神経で不謹慎です。それくらい浮かれた様子を強調して描くのですから、その後の落とす部分もよっぽど落とさないと釣り合いが取れませんよね。

しかし、肝心のキュアアイドルが大事なことを学ぶシーンもあまりに残念でした。
まず、浮かれているせいでピンチに陥るところですが、ただ攻撃を受けるという薄っぺらい出来事でしかありませんでした。もう少し、例えばカッティがキュアアイドルの研究をしていたシーンがあったのですから、その研究を活かして「浮かれたところを攻める」という作戦だったら「浮かれていることによる失敗」ということがもう少し強調されて良かったのではないかと思います。

浮かれていたことに対するしっぺ返しの内容自体も正直ダメでした。なぜか急に「こんなやつを選ぶのが悪い」とプリルンが責められます。全く脈絡のない展開です。
自分を選んだことを責められるプリルンが可愛そうだから頑張る、というのはプリキュアの戦う目的とは違いますよね。もちろんプリキュアは責任感を持って頑張るというのは大切なのですが、根本の理由や目的はそこではないはずです。プリキュアとしてやるべきは世界を守ることです。であれば、守らなければいけないということを実感することが必要です。そのためには例えば大切な人や場所が傷つけられるとか、アイドルを推すという日常が壊されるとか、そういったものの方が良いのではないでしょうか。
最後のまとめが最悪
敵を倒した後、お気に入りの高台でキュアアイドルは改めて決意を表明します。今回の学んだ内容の総括です。そこで出たのが以下のセリフ。
すっかりアイドル気分になっちゃってたけど…私はただのアイドルじゃない (中略) アイドルプリキュアなんだ!

今回の話は、みんなに褒められて人気が出たことに対して浮かれてしまって失敗したという話です。そこから浮かれていてはいけないと学んだと思うのですが、そうするとこの発言は「アイドルだったら浮かれていてもいいが、プリキュアだから浮かれていてはいけない」と解釈できてしまいます。
もしこの発言に至るのであれば、今回の話はアイドルとしての責任感を持ってアイドルとしてやるべき仕事をしっかりとこなしていることをもっと強調すべきだったでしょう。つまり「浮かれて失敗した」ではなく「アイドルとしての仕事に没頭してプリキュアとしての仕事がおろそかになっていた」とすべきです。
そうでないと、この発言はアイドルのことを馬鹿にしているようにしか受け取れません。アイドルは今回のうたのようにチヤホヤされることに浮かれて本来の目的を果たせなくてもいいということになります。プリキュアにこうやってアイドルを貶めるような発言をさせてほしくなかったです。
敵を倒した直後のシーンはとてもよかった
みことが目を覚ましたときに「キュアアイドルのステージを見ていたような」と言っていました。必殺技でステージを見せているというところに、さらにキュアアイドルが好きであるという設定があってのこのシーン。きれいだなと思いました。

さらに、ここからキュアアイドルが本人の前に現れファンサ(?)するところ。キュアアイドルが本来の使命を思い出すというシーンがあってからの、アイドルとしての大事な仕事をしているという、良い繋がりでしたし、感動的なシーンになっていました。

こういう、アイドルならではの表現が今後も出てくるといいなと思います。
その他
こころはアイドルではなく、アイドルオタクでしたね(おそらく)。徐々に明かされていくキャラクター設定。登場が非常に楽しみです。

脚本:加藤 陽一
演出:横内 一樹
作画監督:藤原 未来夫
美術:濱野 英次